「妊活中なのに、夫がまるで他人事みたい・・・」
私がそう感じたのは、妊活を始めてすぐのことでした。
妊活の話をしても、関心が薄い夫
例えば、病院に行った日に「採卵のスケジュールが決まった」と夫に報告しても
「いつ?」「⚪︎月⚪︎日?分かった」みたいな返事で終わり。
その裏にある「どんな薬を使うの?」「どんな準備が必要なの?」「どんな処置をするの?」といった話には触れてこない。
「妊活って2人のことなのに、なんであなたは興味がないの?」
「私は通院もして、痛い思いもしているのに。あなたは何をしているの?」
って正直イライラしました。
興味がないわけじゃない。“知らない”だけかも
でも、妊活を続ける中で、少しずつ分かってきました。
夫は興味がないわけじゃない。ただ、どこに共感すればいいのか、どう寄り添えばいいのか、何を言えば私が満足するのか、それが分からなかっただけなんだと気づきました。
採卵の日程を伝えた時、「いつ?」とだけ聞いてきて、それ以上の会話が続かない。私はその反応にモヤモヤしていました。
でも、よくよく考えると、「採卵日は自分も関係するから把握しておこう」と思って聞いたけど、それ以外のことは、「あなたがしっかりしているから、任せておけば大丈夫」と思っていたんだろうなと。
こちらからすると、「もっと一緒に考えてよ」「なんで他人事なの?」って感じますよね。
でも、いい意味で、私を信頼して任せてくれていたとも捉えられるなって思いました。
試しに、
「採卵当日って何するか知ってる?」「どんな薬を使うか知ってる?」と尋ねてみると、
「え、わからない。何するの?」「痛そうだね」って、ちゃんと反応が返ってきました。
夫は私の話を聞きたくないわけじゃない。どう聞けばいいのか、どう関わればいいのかわからなかっただけだったのかも、と考えたんですよね。
そこで、私は夫に対して具体的に「こうして欲しい」と伝えるようになりました。
例えば、
「私が話をした後に『〇〇があったんだね、大変だったね』とおうむ返ししてほしい」
「おうむ返しをされると、共感された気持ちになる」
「私が経験したことや考えたことは共有したい。だから、通院日は『今日は何したの?なんて言われたの?』ととりあえず聞いてほしい」
こんなふうに、具体的に伝えることで、夫も変わりました。
「今日は採卵後の検診だったね、どうだった?」
「特に問題なかったんだね、良かったよ」
「今後はどんなスケジュールなんだっけ?全然わからないや・・・」
このように、「共感+興味」があるように接してくれるようになりました。
共感は“育てる”ものだと思うように
もちろん、最初は「なんでこんなことができないの?」ってイライラしました。
女同士なら、どんな時も「わかる!」って共感してくれるのに。
夫にはそれができない。
でも、男性って「共感の仕方」や「寄り添う会話」を経験してこなかった人も多いんですよね。だから、私は「共感力は育てるもの」と考えるようになりました。
最初は0歳の赤ちゃんみたいな状態から、少しずつ、少しずつ。
妊活2年目の今、ようやく“2歳”くらいにはなったかな、という感じ。
まだまだだけど、ちゃんと成長してきているなって思っています。
確かに、「見せかけの共感・興味」のような気もするけれど、最初は“形”からでいいって割り切ることにしました。“共感してくれない夫”にイライラするよりも、“いつか自然にできるようになるならそれでいい”と長い目で見るようになりました。
結婚生活は、妊活だけじゃなくて、この先何十年も続くもの。
母親のような目線で見守ることにしています。
興味を持てることを “任せる”のも一つの手
ちなみに、夫にも興味がある分野がありました。
それは「病院探し」や「費用面の調べもの」。そういうのは率先して調べてくれました。
自分が関心を持ったことについては、ちゃんと自主的に動いてくれる。
それに気づいた時に「これも一緒に妊活に取り組んでいるってことだな」って思えました。
私が夫に伝えた大切な一言
そして、もうひとつ、私が夫に伝えたことがあります。
「私は通院もして、痛い思いもして、心も身体も大変な思いをしている。
あなたができることは、私の“心の支え”でいてくれることなんだよ」
この言葉を伝えたことで、夫も私への向き合い方が変わった気がします。
まとめ:共感できない夫を責める前に、できることがあるかもしれない
妊活や不妊治療は、どうしても女性の身体的・精神的な負担が大きいです。
通院のスケジュール調整、薬服用、注射、採卵、そして妊娠するのも・・・。
全て女性側の身体に関わることだからこそ、「自分事」として向き合わざるを得ません。
一方で、男性にとっては「実感が湧かない」というのが正直なところかもしれません。
だから、「同じ温度感でいてほしい」と願っても、なかなか難しい現実もあると思います。
加えて、男性社会では元々「共感する」という文化が根付いてないですよね。だからこそ、「ちゃんと聞いてよ!共感してよ!」と求めても、どうしたらいいのかわからない夫も多いのではないでしょうか。
私自身も、もどかしさやイライラを感じながらも、「共感できないなら、共感できるように育てればいい」と思うようになり、現在も絶賛育成中です。
そして、「私の心の支えでいてくれることが、あなたにできることだよ」と言葉にしたことで、夫も「自分の役割」や「関わり方」を少しずつ意識してくれるようになりました。
今、パートナーとの温度差に悩んでいる方は、伝え方を少し変えるだけで、相手の反応も変わるかもしれません。
以上、みにぼぼでした。
みなさんの体験談もXできかせてください!待ってます!