「体外受精ってお金がかかるって聞くけど、この先大丈夫かな?」そうしたお金の不安を抱える方は多いと思います。
さらにネットを調べてみると、「これも必要」「あれもやった方がいい」といった情報があふれていて、見れば見るほど「みんなもやってるならやったほうがいいのかな」と心配になることもありますよね。
でも、私たちが実際に治療を進めてみて感じたのは、「全部やらなくても大丈夫」ということでした。
今回は、私たち夫婦が実際にやってみた「体外受精の費用を抑える4つの工夫」を紹介します。
「あれもこれもやらなきゃ」と不安になっている方に、「これでもいいんだ」「自分たちのやり方で大丈夫なんだ」と思っていただけたら嬉しいです。
目次
1)サプリ選びに困ったら、まず「何のために飲むか」を確認してみる
2)オプション治療は夫婦で話し合って必要なものだけを選ぶ
3)治療のゴールを決めておく
4)クレジットカードとポイントの活用
5)まとめ:自分たちの“正解”を見つけるために
4)クレジットカードとポイントの活用
5)まとめ:自分たちの“正解”を見つけるために
1)サプリ選びに困ったら、まず「何のために飲むか」を確認してみる
妊活サプリはピンキリ
「赤ちゃんのために、できるだけ体に良さそうなものを選びたい」「色々な成分が入っているほうが妊娠しやすそうでいいかも」と、つい色々な成分が入った高価なサプリを選びたくなる気持ち、すごくわかります。
でも、無理に高価なサプリを選ぶ必要はありません。
サプリ選びに困ったら、まず「何のために飲むか」を確認してみる
サプリを選ぶときに一番大切なのは、「何のために飲むか」をはっきりさせることです。
私がサプリを飲む理由は、葉酸を必要量摂るため。
葉酸を摂ることで、赤ちゃんの神経管閉鎖障害を予防できると言われており、国でも妊娠を考えている期間中の葉酸摂取が推奨されています。
つまり、必要な量の葉酸が含まれているサプリであれば十分ということです。目的を明確にすれば、サプリ選びで迷うことはなくなります。
私が実際に選んだサプリ
私は、必要な量の葉酸が含まれているサプリの中で、一番安価なものを選びました。こういったサプリは、ドラッグストアで60日分約1000円で購入できます。
広告でよく見るサプリは30日分で4000〜5000円するものもありますが、飲んだからといって妊娠が確約されるわけではありません。
妊活が長期戦になることを考えると、なんとなく良さそうなものを選ぶのではなく、目的に合ったものを無理なく続けることが大切です。
2)オプション治療は夫婦で話し合って必要なものだけを選ぶ
オプションは無限にあるから、追加し始めたらキリがない
体外受精では、クリニックから様々なオプション治療が提案されます。たとえば「シート法」「着床前診断」「タイムラプス培養」「ヒアルロン酸培養液」などです。
妊娠を望む気持ちが強いと、「できることは全部やってみたい」と思う方も多いでしょう。実際、医師から提案されたオプションを「妊娠しやすくなるならやろう」と受け入れる方も少なくありません。
でも、最初から全部やろうとすると、気持ちもお財布も持ちません。もし、最初の移植でうまくいかなかった場合、「前回はこんなにオプションを付けたのにダメだったから、次回オプションを外すことなんて考えられない」と、後には引き返せない状況になってしまう可能性もあります。
オプション追加=妊娠ではない
そして、オプションを追加したからといって、必ず妊娠につながるわけではありません。
私自身、1回目の体外受精はオプションなしで妊娠しました。
その後、流産を経験し、2回目の体外受精ではオプションを付けましたが、妊娠には至りませんでした。
こうした経験からも、オプションをつけたから成功する、つけなかったから失敗する、という単純な話ではないと実感しています。
もちろん、自費でオプションをつけることで「やれることは全部やった」と思えて、後悔が減ることはあるかもしれません。
でも、治療費は無限に用意できるわけではないですし、自費のオプションは1つ加えるだけでも数万円かかることもあります。
だからこそ、オプション追加=妊娠ではないということを忘れずに、自分たちで必要なものを選ぶことが大切です。
夫婦で線引きを決めるー私たちの線引き
先ほどもお話ししましたが、オプションはつけ始めるとキリがありません。だからこそ、夫婦で治療について話し合い、ある程度線引きを決めておくことが大切です。
私たちは「保険適用の範囲でできるだけのことをする」と決めているので、オプションも医師から提案された保険適用内のものだけを選んでいます。
その理由は2つあります。
-
費用の負担が変わらない
体外受精の費用は高額なので、高額療養費制度の上限に達することがあります。その場合、保険適用のオプションであれば、どれだけ追加しても自己負担額はほぼ変わりません。「つけられるなら、つけておこうかな」と気楽に選べています。 -
効果がある治療だけを選べる
保険適用の治療は、国で「効果がある」と認められています。むやみに自費で最先端のオプションを追加するよりも、効果が認められた治療だけを選ぶ方が安心で効果的だと考えています。
後悔のないように治療を選ぼう
「できることは全部やってみたい」「今知っている情報は全部試したい」という気持ちもよくわかります。
でも、特に理由もなく“願掛け”のように治療を進めるのは避けましょう。自分たちにとって本当に必要な治療は何か、どこまでやるかを夫婦で話し合って決めることが大切です。
こうして自分たちで話し合い、納得して決めた治療は、きっと後悔のないものになるでしょう。
3)治療のゴールを決めておく
「保険適用の6回まで」や「今残っている胚盤胞で終わりにする」など、あらかじめ治療のゴールを話し合って決めておくと、かかる金額の見通しが立ちやすくなり、“お金が足りないかも”という漠然とした不安を減らせます。
もちろん、治療は思い通りには進まないので、その都度、状況に応じて話し合い直すことも大切です。
それでも、あらかじめ「ここまで頑張ろう」「このくらいの費用までなら大丈夫」と大まかなゴールを共有しておくだけで、気持ちはぐっと楽になります。
私たちの場合は「保険適用の範囲でできるだけのことをする」と決めているので、移植6回目を迎えたら治療を終了する予定です。
保険適用内での治療であれば、高額療養費制度のおかげで、1ヶ月あたりの自己負担額には上限があります。そのため「これ以上費用はかからない」とわかっているので、お金の不安を抱えずに治療を続けられています。
4)クレジットカードとポイントの活用
不妊治療は1回ごとの支払額が大きいため、ポイント還元率の高いクレジットカードを使うのがおすすめです。
私たちは夫婦で使える家族カードを作り、夫の診察も私の診察も同じカードでまとめて支払っています。そうすることでポイントがどんどん貯まり、サプリの購入や電車代など、妊活に必要な日々の支出に充てられるので本当に助かっています。
1ヶ月で何万円とかかる治療費だからこそ、「少しでも戻ってくる仕組み」をつくっておくことが、地味だけど大きな節約術になります。
5)まとめ:自分たちの“正解”を見つけるために
この記事では、体外受精にかかる費用を抑えるために、治療・サプリ・オプションをどう選ぶかという、私たち夫婦の「考えの軸」をご紹介しました。
今回はあえて、具体的なサプリ名やオプションの詳細には触れていません。それは、私たちの正解が、みなさんにとっての正解とは限らないからです。
不妊治療の状況や価値観は人それぞれ。
「これが正しい」「これはやるべき」と一概には言えません。
だからこそ大事なのは、なにを選ぶかよりもどう選ぶか。
「治療にかかるお金がなんとなく不安」
「正解が分からないまま前に進めていない」
もしそう感じているなら、それはきっと“自分たちの軸”がまだ曖昧になっているからかもしれません。是非、夫婦で話し合いをしてみましょう。
今回の記事が、夫婦で考えを整理するきっかけになれば嬉しいです。
以上、みにぼぼでした🙈
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