2025年5月8日木曜日

結婚後すぐに妊活しなかった私たちが、不妊治療まで進んでも後悔してない理由


妊活って、結婚した後いつから始めるべき?

「妊活は早く始めたほうがいいの?」「結婚式の後にすぐ妊活するべき?」
そんな悩みを持つ人が、私の周りにも最近増えてきました。

私たち夫婦は結婚してすぐには妊活を始めませんでした。
その後、不妊治療(しかも顕微授精)に進むことになりましたが、
今もその選択を後悔していません。

この記事では、「なぜ結婚後すぐに妊活を始めなかったのか」「それでも良かったと思える理由」について、
私たちの実体験をもとに書いていきます。



「結婚=すぐ妊活」じゃなくていい

私たちは24歳で結婚しました。
周りの友達より少し早い結婚だったこともあり、
「もう結婚するの?子どもが欲しいから?」とよく聞かれていました。

でも、私たちは「結婚=すぐに妊活」とは考えていませんでした。
私たちの結婚を後押ししたのは、コロナ禍での制限です。
恋人同士だと会うことすら制限される風潮の中で、
「夫婦なら一緒にいて当然」という社会に憤りを感じていました。

そんな背景もあり、“子どもが欲しいから”ではなく、
「私たちの関係を守るため」に夫婦になるという選択をしました。

だからこそ、結婚後すぐに妊活を始めることはせず、
恋人の時と変わらず、2人の時間を楽しんでいました。



2年間は、妊活よりも「夫婦の時間」を大切に

私たちは、「新婚旅行で海外に行きたい」という夢がありました。
けれど、結婚した当時はまだコロナの影響で、海外に行ける状況ではありませんでした。

それでも、私たちは「数年以内にはいけるはず」と信じて、
「海外旅行までは2人の時間を楽しむ」「旅行が終わったら妊活を始めよう」と話し合っていました。

そして、結婚から2年後、ようやく海外旅行が実現。
旅行から帰ってきた後、予定通り妊活をスタートしました。



周りは3回で妊娠。でも私たちは・・・

妊活を始めた最初の3ヶ月間は、自己流でタイミング法を行いました。
周りの友達は「3回で妊娠できるよ」と口を揃えており、私たちもその予定でした。

ですが、妊娠はせず

「3回試してダメだったら、不妊治療クリニックに行こう」と決めていたので、
早速、受診して検査を受けたところ、「重度の男性不妊」という診断が下されました。
そして、私たちは顕微授精へのステップアップを即決し、不妊治療を開始するのでした。




「もっと早く妊活していれば・・・」とは思わない理由

ここまで読んで、
「じゃあ、結婚してすぐに妊活をしていれば良かったんじゃない?」
と思った方もいるかもしれません。

でも、私たちはこの選択に後悔していません。
なぜなら、2人の時間をしっかり楽しんだからこそ、妊活・不妊治療に対して、前向きに踏み出せたからです。

「海外旅行までは2人の時間」
「帰ってきたら妊活」

このように話し合っていたことで、海外旅行から帰ってきた後に、

「よし、次は妊活を頑張ろう」
「もし、3回ダメだったらクリニックに行こう」
「妊娠する可能性が上がるなら治療を受けよう」

と気持ちの切り替えもスムーズにできました。

もしも、結婚してすぐに妊活を始めていたら、
「海外旅行にもまだ行ってないし・・・」「自然に妊娠できるかもしれないし・・・」
と、ずるずる自己流タイミング法を続けて、時間だけが過ぎていたと思います。

仮に、不妊治療に踏み込んでいたとしても、
うまく行かなかった時に「旅行も我慢したのに、何も残らなかった」と後悔していたと思います。



ブライダルチェックって必要?

「ブライダルチェックは受けておいたほうがいいよ」ってよく言われますよね。

子どもを望んでいる人はもちろん、
私たちのように「しばらくは2人の時間を楽しもう」と思っている夫婦にも
「とりあえず受けておいたほうがいい」と言われることが多いです。

確かに、今振り返れば、私たちは男性不妊だったので、
一般的なブライダルチェックでも「問題あり」の判定になったでしょう。

じゃあ「やっておけばよかった?」と聞かれると、
私は今でも「受ける必要はなかった」と思っています

なぜなら、仮にその時、男性不妊と分かっていたら、焦って妊活を始めていたかもしれないからです。

当時の私たちは、夫婦になりたてで、関係も今より未熟で、安定していたとは言えません。
そんな時期に「妊活」という、焦り・不安・孤独に、2人でしっかり向き合えたか・・・。
正直、難題です。

それに、男性不妊じゃなかったらどうでしょう。
ブライダルチェックで「特に問題なし」と言われ、
安心して2人の時間を過ごした後に「なかなか妊娠しない・・・」となった場合、
不妊治療への切り替えがスムーズに行く気がしません。

結局、「妊娠したい」と思った時に検査を受けないと、無意味だなと思っています。


それから、実際に、不妊治療クリニックに通ってみて、
「ブライダルチェックって、本当に表面的なこと“しかみてない」と改めて感じてます。

“ブライダルチェック“と“不妊治療を前提とした検査“ではわけが違いますよね。
だって、不妊治療検査の対象は「避妊してないのに妊娠しない=“不妊”前提」だから。
不妊の原因を探るために、あらゆる可能性を考えて、たくさんの検査を行います。

それに比べて、ブライダルチェックは、「妊活を始める前に知っておきたいこと」にフォーカスが当てられているので、
“性感染症はないか”とか“子宮頸がんはないか”とかを調べるんですよね。

それを知ることはいいことですが、
ブライダルチェックを検討している人って、「本当にそこが知りたいの?」って感じです。
違いますよね?「妊娠できるかどうか」ですよね?

だからこそ、「ブライダルチェックさえしておけば安心」みたいな風潮には違和感があります。
安心材料の1つとしてはいいですが、それを“妊娠できる確約”みたいに捉えるのは、ちょっと違います。

結婚前にブライダルチェックを検討している人たちは、
「もし不妊と分かったら婚約破棄?」「不妊だとして乗り越えられる関係性なの?」
という検査した“後”の話までパートナーと話し合う必要があると思います。



まとめ:妊活のスタートは、2人で決めていい

私たちは、結婚してすぐに妊活を始めませんでした。
不妊治療まで進むことになった今でも、自分たちのタイミングで妊活を始めたことに後悔はありません。
また、ブライダルチェックを受けなかったことについても同様です。

最近では、「不妊の場合もあるから早めの妊活が吉」といった空気感をよく感じます。
もちろん、それが間違いだとは思いません。

でも、子どもができなかったからといって、離婚するわけではありませんよね。
「今目の前にいる夫と幸せに過ごしたい」という気持ちが土台にあって、
その上で、「子どもを迎えたい」というプラスアルファーの思いですよね。

だからこそ、妊活のスタートは、2人のペースで決めていいと思います。
「すぐに始めたい」と考えているなら、それもあり。
「2人の時間を楽しみたい」と考えているなら、無理に焦る必要はありません。

私たちは「ここから妊活を始めよう」とリミットを決めた上で、
その時まで2人の時間を思いっきり楽しみました。
その時間があったからこそ、今妊活2年目ですが、前向きに治療に取り組めています。

「もし、子どもに恵まれなくても、この人となら今まで通り暮らすのも楽しいよね」
と思える関係を築けて本当によかったです。

妊活のタイミングに迷っている方は、
まず「子どもができるまでにやりたいこと」を2人で話し合ってみてください。
そして、「いつまでに妊活をスタートするか」期限を決めたのであれば、
その期限までは、妊活を忘れて2人の時間を楽しんでもいいのではないでしょうか。



以上、みにぼぼでした。

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