妊活中、SNSを見るのがつらい…そんなふうに感じたことはありませんか?
芸能人の妊娠報告や、友人の出産報告ーー
妊活中にそういった情報を目にして、心がざわついた経験はありませんか?
私はあります。
ちょっとした空き時間に、なんとなくスマホを手に取ってしまう。
最初は自分の好きなことを調べていただけなのに、気がつくとSNSを開いていて、
意図せず流れてくる“おめでたい投稿”に触れ、気分が沈んでしまうことが何度もありました。
素直に祝福できない自分に自己嫌悪してしまったり、
誰かの幸せが眩しすぎて、余計に自分の現状が苦しく感じられたり…。
妊活中の繊細な心には、そうした情報が思いのほか深く刺さります。
そんな私が、自分の心を守るために始めたのが「本や雑誌を読む習慣」でした。
“SNSを見ない”のではなく、“他のことに集中する時間を作る”ようにしました。
この習慣のおかげで、私は少しずつ気持ちが穏やかに保てるようになり、
以前よりも、感情の波に飲まれることが少なくなりました。
同じように悩んでいる方の、心を守るヒントになればと思い、
今回はこの経験をシェアさせていただきます。
本を読むようになったきっかけは「情報疲れ」
私は、ファッションやインテリアについて考えるのが好きで、時間があれば、「かわいい服ないかな」「素敵なインテリアあったら真似してみよう」とスマホで探すのが日課でした。
SNSやネット検索で、手軽にたくさんの情報を見つけられる便利な時代。けれど、妊活を始めてから、その「便利さ」が次第にしんどくなっていったんです。
自分の好きなことだけ調べているはずなのに、気がつけば関連リンクやタイムラインに流れてくる妊娠報告・出産報告…。見たくないはずの情報が、無意識のうちに目に飛び込んでくるようになっていました。
気になって見てしまうけれど、みたところで気持ちが晴れることはなく、むしろ落ち込んでしまう。それに気づいた時、私は「紙の本や雑誌を読む時間」を意識的に持つようになりました。
本や雑誌を読むようになって、心が軽くなった3つの理由
実際に“紙の本や雑誌を読む習慣”を始めて「良かった」と思う理由を3つご紹介します。
1.好きな世界に没頭できる
スマホを見ていると、知りたくない情報まで自然と目に入ってしまいます。妊活中は特に、妊娠・出産の報告が不意に流れてきて、心がざわつくことがありました。
でも、紙の本や雑誌はオフラインの世界。その一冊の中には、自分が選んだテーマだけが詰まっていて、余計な情報が入り込んでくることはありません。
だからこそ、その本の世界にだけ集中できて、余計なことを考えずに済みます。情報に心が振り回されることが減り、穏やかな時間が増えました。
2.好きなことをとことん考える余白がある
スマホでは、次々に新しい情報が入ってくるので、つい「インプット」ばかりになりがちです。たくさん情報を浴びたのに「あれ?結局何が良かったんだっけ?」と答えに辿り着けていないこともしばしば。
一方で、紙の本や雑誌は、情報がぎゅっとまとめられているため、「自分ならこうしたいな」「これとこれを組み合わせたいな」と想像しながら読み進めることができます。また、繰り返し読むことで、今まで気が付かなかった発見をすることもできます。
紙の本や雑誌は、“情報が少ない”のではなく、“自分で考える余白がある”と考えると、あえて紙媒体を選ぶことも素敵ですよね。
3.自然とスマホから離れることができる
妊活中は、自分のペースで進めているつもりでも、つい他人と比べてしまうことがあります。たとえ、妊活仲間だとしても「あの人はもう妊娠したのに」とか「私はまだここまでしか進んでいない、置いていかれる」など、人と比べて落ち込んでしまうこともあります。
特にSNSを見ていると、幸せそうな投稿ばかり目に入ってきてしまいがちです。SNSは基本的に、「自分が良いと思ったこと」を発信する場。つまり、その人の“良い部分だけ”を切り取って見せているわけです。それなのに、私たちはそれを「その人の全て」だと思い込んでしまい、「自分はなんて不幸なんだろう」と落ち込んでしまう…。そんな経験、きっと誰にでもあるはずです。
そんな時に、SNSから離れることで、他人の状況や感情に引っ張られることが少なくなりました。自分の状況を冷静に見つめられるようになり、「私は自分なりのペースで頑張っている」「昔の自分よりも成長できている」と自分を認めてあげられるようになりました。
もちろん、「SNSから離れよう」と思っても、そう簡単には行かないこともあります。つい、手持ち無沙汰になって、気がつけばスマホを手に取ってしまいますよね。そんな時こそ、本や雑誌の出番です。
自分の好きなジャンルの本や雑誌をそばに置いておくだけで、「スマホを見たい」ではなく「この本を読みたい」という気持ちが自然と湧いてきます。実際、私もお気に入りのファッション誌やインテリアの本をそばに置くようになってから、スマホに手が伸びる回数がかなり減りました。
「スマホを見ないようにしなきゃ」と無理に我慢するのではなく、「好きなものに夢中になっていたら、いつの間にかSNSを見ていなかった」ーーそんな自然な距離の取り方ができるようになったことも、紙の本や雑誌を読む習慣のおかげです。
まとめ:妊活中の心を守るために、本や雑誌を読むという選択
妊活中は、思っている以上に心が揺れ動く場面がたくさんあります。
SNSではふと目にした妊娠報告や、他人と自分を比べてしまう時間…。
そんな時に、本や雑誌という「自分だけの静かな時間」を持つことで、私は少しずつ心を立て直すことができました。
情報に振り回されず、自分のペースを大切にする。そんな時間が、日常にあることで、妊活中の心はぐっと軽くなります。
もちろん、本や雑誌を読むからといって、全ての悩みが解決するわけではありません。でも、スマホを置いて本や雑誌を手に取るという小さな選択が、自分を大切にする第一歩になると感じています。
もし今、SNSに疲れてしまったり、妊活で心がつれている方がいたら、「本や雑誌を読んでみる」というシンプルな習慣を、ぜひ一度試してみてください。きっと、少しずつ心に変化が生まれてくるはずです。
以上、みにぼぼでした🙈