初めての採卵、不安になる方は多いのではないでしょうか?
聞きなれない言葉、初めての薬、費用、処置の痛み…体外受精に進むと、いろんな不安が出てきますよね。私自身、初めての採卵前は検索魔でした。
特に気になっていたのは、「どれくらい卵が採れるのか」「無事に凍結できる胚盤胞はいくつあるのか」「胚盤胞のグレードはどうか」という採卵の結果です。採卵の結果は、その後の治療成績に大きく関わるため、とても心配でした。
特に私たちの場合は、重度の男性不妊があり、「顕微授精を行っても妊娠できるかは分からない」と医師から言われていたため、より結果が気になっていました。
けれど、そのような条件での情報はネット上でもあまり見つけられず、不安が募るばかりでした。
そこで今回は、AMHや卵巣刺激法、使った薬、精子の状態なども含めて、私たちの採卵結果(採れた卵の数、凍結の有無、胚盤胞のグレード)をお伝えしていきます。
「うちも男性不妊だけど胚盤胞のグレードはどうなるんだろう」「同年代で同じ薬を使う予定だけどどのくらい採れるんだろう」などと不安になっている方にとって、少しでも安心できる内容になっていたら嬉しいです。
目次
1.女性側の情報(年齢、AMH、卵巣刺激の種類、使用した薬剤)
2.男性側の情報(精子)
3.結果(採れた卵の数、受精卵の数、凍結できた胚盤胞の数、胚盤胞のグレード)
4.おわりに
1.女性側の情報
年齢とAMH
年齢:20代後半
AMH:2.95
私のAMH(抗ミュラー管ホルモン)の数値は、35歳相当です。
実年齢より5歳以上も離れています。
卵巣の刺激方法と使用した薬剤
私の場合、PPOS法でD14に採卵を行いました。
以下、使用した薬剤です。
①ゴナールエフ(卵巣を刺激するための注射)
②デュファストン(採卵前に排卵が起こるのを防ぐための内服)
③ブセレリン(採卵前に排卵が起こるのを防ぐための点鼻薬)
④ジクロフェナク(採卵前に排卵が起こるのを防ぐための坐薬)
⑤カバサール(採卵後の卵巣過剰刺激症候群【OHSS】予防のための内服)
①ゴナールエフの投与量は以下の通りです。
D2、D7、D10に通院し、投与量を調整しました。
D2ーD3 225単位ずつ
D4ーD11 150単位ずつ
②③④はD12ーD13に使用、⑤は採卵前日から8日間使用しました。
2.男性側の情報
精子検査の結果
※()は基準値です
①精液量 :2.5mL (1.5mL以上)
②精子濃度 :14.5×100万/mL (40×100万/mL以上)
③運動率 :10.3% (前進性精子35%以上)
④総運動精子数:3.75 ×100万 (20×100万以上)
精液量は基準値をやや上回っていますが、他は大きく下回っています。このように、精子の状態が悪いため、ふりかけ法では受精しない可能性が高かったです。医師と相談し、全て顕微授精にしました。
3.結果
採卵結果・凍結結果
採れた卵の数 :13個
受精卵の数 :12個
凍結できた胚盤胞の数: 7個
採卵前の診察で見えていた卵は全て採れました。
未熟卵もなく、採れた13個の卵を全て顕微授精しました。
13個全て受精しましたが、1個だけ未熟の判断。
残りの12個の成長を見守り、移植できる胚盤胞が7個あり凍結されました。
凍結できなかった5個の内訳は、成長が止まったものが2個、変性が3個でした。
胚盤胞のグレード
5日目:3AB 3BA 4BB 4BB 3BB 3BB
6日目:6BB
正直、今回の胚盤胞のグレードを見たとき、少しがっかりしてしまいました。Cがつくものはひとつもなかったものの、一番良くて3AB。全体的にBBが多く「うーん……」というのが正直な感想でした。
というのも、前回の採卵では4ABという良いグレードの胚が取れていた記憶があり、「前の方が良かったのでは」と思ってしまったからです。特に今回は2回目の採卵だったこともあり、自然と比較してしまっていました。
けれど、家に帰ってから前回の記録を改めて見返してみると、思っていたほど良い結果ではなかったことに気づきました。4ABの印象が強かっただけで、それ以外は4BB、4BC、3BC、3BCと、Cがつく胚が多く、全体の成績としては今回よりも悪かったです。
結果、実際には前回よりも凍結数が多く、グレードも良かったです。
さらに、3ABの胚でもAHA(アシステッドハッチング)をすれば、発育によっては5ABに成長する可能性もあると聞き、必要以上に落ち込むことはないと安心することができました。
4.おわりに
採卵の結果は、本当に人それぞれです。
「若いからうまくいくだろう」「クリニックの成績がいいから安心」といった予想が、必ずしも当たるとは限りません。
実際に私も、1回目と2回目の採卵で結果に違いがありました。採卵の結果は、やってみなければわからない——それが正直なところです。
でも、そう言われても不安になりますよね。「やってみないとわからないかもしれないけど、少しでも情報があるなら知っておきたい」と思う方も多いはず。私もまさにそうでした。
だからこそ、今回は自分が採卵前に知っておきたかったことを、できるだけ詳しく書きました。私の体験談が、少しでも皆さんの心の準備に役立てば嬉しいです。
以上、みにぼぼでした🙈
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