「ママのせいじゃない」って言われても納得できなかった
妊娠16週の健診で稽留流産と宣告されるまでは、
赤ちゃんが元気に育っていると信じていました。
つわりも落ち着き、安定期目前。
医師からは「今日の検診で性別が分かるかもしれませんね」と言われていたのに、
そんな中で、突然の宣告でした。
どうして私が?
何がいけなかったの?
私が気づけていたら…
そんな気持ちで、私は何度も検索しました。
「妊娠16週 流産 原因」
「気づかない 稽留流産」
「お腹の中で いつから心拍止まってたの?」
「自分のせいかもしれない」
でも、見つかる答えはどれも、
「胎動がない時期は気づけなくても仕方ない」や「誰のせいでもない」など、
頭では理解できても心が納得するものではありませんでした。
そう思いながら調べているうちに知ったのが、染色体検査でした。
自分を責め続けた時にたどり着いた「染色体検査」とは
染色体検査とは、赤ちゃんの染色体に異常があったかどうかを調べる検査です。
もしこの検査で「赤ちゃんに染色体の異常があった」と判明すれば、
それは“遅かれ早かれ命が終わってしまう運命だった”可能性が高いそうです。
本来なら6週や8週で命が途絶えていたかもしれない命が、16週まで育っただけなのです。
当時の私は「6週や8週で流産するならまだしも、16週まで来たのにどうして…」って、
流産の現実を受け止め切れていませんでした。
でも、この検査で「赤ちゃんの染色体に問題がありました」と分かれば、
「この赤ちゃんは途中でダメになった」のではなく、
「16週まで生き抜いた、生命力のある子だったんだ」と前を向けるかもしれない
ーーそう感じたんです。
だから私は「絶対に受けたい」と思い、この検査を受けることにしました。
染色体検査について(私の体験より)
私はこの検査を2回経験しています。簡単にポイントをまとめておきます。
・この検査は、赤ちゃんを分娩するときに一緒に出てくる胎盤の一部を調べるもの
・検査を希望する場合は、分娩予定の病院に事前相談が必要です
・結果が出るまでに3〜4週間かかります
・自費診療で、費用は約7万円(病院によって前後あり)
・後からは受けられない検査です(胎盤が必要なため)
費用は正直、安くはありません。
でもこの検査は、「今しかできない」検査なんです。
でもこの検査は、「今しかできない」検査なんです。
なぜなら、染色体検査は赤ちゃんの胎盤を使って行う検査だから。
「後からやっぱり知りたい」と思っても、もうその胎盤は手元にありません。
「後からやっぱり知りたい」と思っても、もうその胎盤は手元にありません。
だからこそ、「私のせいだったんじゃないか」と自分を責め続けているなら、
その答えのひとつになるかもしれないこの検査、ぜひ知っておいてほしいです。
その答えのひとつになるかもしれないこの検査、ぜひ知っておいてほしいです。
「染色体検査」で原因がわからなかったときにできること
先ほどお話ししたように、
染色体検査で「異常」が見つかれば、赤ちゃんの側に原因があった
と考えることができます。
しかし、もし染色体検査の結果が「正常」だった場合、
流産の原因はわからないままになってしまうのです。
私の場合も、検査結果は「正常」でした。
つまり、「赤ちゃんの染色体に問題はなかった」ということになります。
このような場合に考えられるのが、「不育症」という別の原因です。
不育症とは?
不育症とは、「妊娠はできるけれど、育てることが難しい状態」のことです。
出血や腹痛などの症状もなく、突然心拍が止まってしまった場合は、
この不育症の可能性があると言われています。
私自身も、染色体検査では異常がなかったため、
医師から「不育症の検査を受けてみませんか」と勧められました。
不育症は、検査をすれば対策できることもある
不育症になる原因はさまざまです。
中には原因が特定できないケースもあります。
でも、原因がわかれば、薬などで対処できる場合もあるんです。
「次こそ元気な赤ちゃんに会いたい」
「同じつらい思いはもうしたくない」
「これで流産の原因がわかるかもしれない」
そう思い、不育症の検査を受けることを決めました。
不育症の検査について(私の体験より)
不育症の検査についても、私の経験をもとに、簡単にポイントをまとめておきます。
・受けられる病院が限られているため、事前に調べておく必要があります
・血液検査で、ママ自身の体の状態を調べます
・分娩後、気持ちが落ち着いたころに受けるのがおすすめです
・検査結果が出るまでに2〜3週間ほどかかります
・費用は項目によって異なりますが、私の場合は約7万円かかりました
「不育症検査」でわかった、私の流産の原因
不育症検査の結果、
私は「プロテインS活性の値が34%」と、明らかに低いことがわかりました。
これは、血液が固まりやすい体質を示すものです。
この結果をもとに、医師からはこう説明されました。
妊娠16週ごろは、胎盤が完成して
赤ちゃんが酸素や栄養を胎盤からもらって生きていく大切な時期です。
妊娠中はもともと血液が固まりやすい状態になるのですが、
あなたはさらに血液が固まりやすい体質。
その影響で、へその緒を通る血液が詰まり、
赤ちゃんに酸素や栄養が届かなくなってしまった可能性があります。
赤ちゃんが酸素や栄養を胎盤からもらって生きていく大切な時期です。
妊娠中はもともと血液が固まりやすい状態になるのですが、
あなたはさらに血液が固まりやすい体質。
その影響で、へその緒を通る血液が詰まり、
赤ちゃんに酸素や栄養が届かなくなってしまった可能性があります。
また、次のようにも言われました。
この体質には『バイアスピリン』という血液をサラサラにする薬があり、
妊娠初期から服用することで対策ができます。
このお薬を使えば、うまくいくケースも多いので、安心してくださいね。
妊娠初期から服用することで対策ができます。
このお薬を使えば、うまくいくケースも多いので、安心してくださいね。
流産の原因が分かったことで、
「やっぱり私の体に問題があったんだ」と悲しみを感じる一方で、
「妊娠期間中の生活や行動が悪かったわけではなかったんだ」
「対策をすれば、今度はうまくいくかもしれない」
――そんなふうに、少しだけホッとすることもできました。
「気持ちや体が少しずつ落ち着いてきたら、あの子がまた戻ってきてくれるように、もう一度頑張ってみようかな」と思えるようになりました。
まとめ:妊娠期間を振り返るより、今できる「検査」を知ってほしい
「もっと早く病院に行けばよかったかも」
「何かできたんじゃないか」
そんな気持ち、私も痛いほどわかります。
実際、私もずっとそう思っていました。
でも、お腹の中の赤ちゃんの様子なんて、毎日確認できるわけじゃないんですよね。
特に胎動がない時期は、何かあってもまったく気づけない。
それなのに、「気づけなかった自分」を責めてしまっていたんです。
現実には、妊娠16週の時点で異変に気づいて病院に行ったとしても、
赤ちゃんを助ける方法はほとんどありません。
22週を超えていなければ、「外で育てる」という選択肢もないのです。
だから、もしあなたがあのとき気づけていたとしても――
きっと、何もできなかった。
だからこそ、「気づけなかったこと」を悔やむ必要はないと、私は思っています。
当時、たくさん調べて、そう納得することができました。
それでも、湧き上がるこの気持ちを、どうすればいいのか。
そんなときに、私は「赤ちゃんがなぜ亡くなったのかを知ることができる」「次につなげられる」――そんな検査に出会い、救われました。
今はまだ、前を向けないかもしれません。
でも、いつか前を向けるようになったとき、
「なんであのとき検査を受けておかなかったんだろう」と思わないように。
検査という、現実的な一歩を踏み出すことを、私はおすすめします。
以上、みにぼぼでした🙈
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