「胚のグレードが良い」「妊娠継続率が高い」
——こういった状況に、期待してしまう人は多いのではないでしょうか。
私も「5ABの胚盤胞」「妊娠継続率80%」と聞き、淡い期待を抱いていました。しかし実際は、心拍確認後に成長が止まり、妊娠8週で稽留流産となってしまいました。
この経験から「胚盤胞のグレードや妊娠継続率はあてにならない」ことを痛感しています。
今回は、5ABの胚盤胞を移植し、妊娠継続率80%と言われたにもかかわらず流産した実体験をお伝えします。
HCGの値や妊娠経過だけでなく、流産の原因についても詳しくお話ししていくので、最後まで読んでいただけたら嬉しいです。
目次
【移植までの経緯】3AB胚がアシステッドハッチングで5ABにグレードアップ
【判定日】BT7のHCG検査で医師から「妊娠継続率80%」の説明を受ける
【妊娠8週で稽留流産の診断】妊娠初期の症状と経過
【流産の原因判明】赤ちゃんの染色体検査の結果
【私の気づき】胚盤胞のグレードと妊娠継続率は流産と関係ない?
【まとめ】
【移植までの経緯】3AB胚がアシステッドハッチングで5ABにグレードアップ
移植予定だった胚盤胞は「3AB」というグレードでした。
でも、アシステッドハッチング(AHA)を受けて「5AB」にグレードアップ。
調べてみると、5ABの妊娠率は約50%。
半分の人が妊娠できるなら、私も妊娠できるかもしれない
と、少し期待を持てました。
【判定日】BT7のHCG検査で医師から「妊娠継続率80%」の説明を受ける
移植から7日経ち、血液検査で陽性反応が出ました。
結果は、 HCG 54.3
医師からは「妊娠継続率は80%です。安心していい数値ですよ」と説明されました。
よかった、ひとまず着床した
と安心した一方で、
妊娠16週で流産した過去もあり、
でも、この先どうなるかわからない。
妊娠継続率80%なんてあてにならない。
妊娠継続率80%なんてあてにならない。
という不安もありました。
【妊娠8週で稽留流産の診断】妊娠初期の症状と経過
ここで、移植後から流産宣告を受けるまでの経過をのせておきます。
移植から判定日までの自覚症状
※BT0・・・移植日
※BT7・・・判定日(3週5日)
BT0:移植後に下腹部チクチクする、歩いた後は腰痛あり
BT1:倦怠感、頭痛、めまい、両鼠径部痛
BT2:おならよく出る、げっぷがなかなか出ない、そのせいでお腹張る
BT3:おならよく出る、げっぷがなかなか出ない
BT4:げっぷがなかなか出ない、その時間気持ち悪い
BT5:げっぷがなかなか出ない
BT6:おならが出ないせいでお腹が張る
BT7:げっぷがなかなか出ない、ムカムカする、下腹部に違和感あり
【妊娠4週】経過と自覚症状
▼通院
なし
▼つわり
週の前半は、朝に気持ち悪さを感じる程度
週の後半は、肉のにおいが無理になるなど、明らかな変化が出てきた
▼つわり以外の自覚症状
・水のようなおりもの
・鼠径部のチクチクした痛み
【妊娠5週】経過と自覚症状
▼通院
5週0日 胎嚢4.5mm
▼つわり
・朝からお昼過ぎまで気持ち悪い
・空腹時も気持ち悪さを感じるようになる
・よだれが気になる
・ダメな食べ物が増えた
▼つわり以外の自覚症状
・週の後半から薄ピンクのおりものがたま見られるようになる
・水のようなおりもの
・鼠径部のチクチクした痛み
・強い倦怠感
・頻尿
【妊娠6週】経過と自覚症状
▼通院
6週1日 胎嚢12.5mm
出血があったのでプロゲステロン値を検査
結果は6.62と低値であることが判明
黄体ホルモンを補充する内服を追加されました
▼つわり
なくなった
▼つわり以外の自覚症状
・赤色~茶色の出血がトイレのたびにおりものシートに付着
・薬の量を増やしても、出血の色や量は変化なし
・水のようなおりものは継続
・倦怠感もあり
【妊娠7週】経過と自覚症状
▼通院
7週1日 胎嚢13.1mm 胎芽3.6mm
心拍はあるものの、ややゆっくりめ
▼つわり
・基本的にほんのり気持ち悪い
・朝は気持ち悪さが強い
・空腹時も気持ち悪いが、満腹時も同様
・辛い、酸っぱい、しょっぱいなど、食べられるものが限定的
▼つわり以外の自覚症状
・出血は基本的に茶色で、生理の終わりかけくらいの量
・動くと赤色の出血がある
・水のようなおりものも継続
・頻尿
・胸の張りが気になる
【妊娠8週】流産の診断
8週1日、心拍が確認できず、稽留流産の診断を受けました。
・出血が続いていたこと
・薬を追加しても出血が増えたこと
・つわりが少し落ち着いていたこと
・赤ちゃんの成長がゆっくりだったこと
これらのことから、診断時にはある程度覚悟ができていました。
そして、「自然排出は怖い」と感じたため、8週3日で流産手術を受けました。
【流産の原因判明】赤ちゃんの染色体検査の結果
妊娠8週での流産は「染色体異常」が原因であることが多く、
わざわざ、染色体検査を受けないケースも多いです。
しかし、私は過去に、染色体異常がなかったにもかかわらず流産した経験がありました。
今回も「赤ちゃんの染色体に問題がない可能性」が否定できなかったため、検査を受けることにしました。
結果は「9トリソミー」、つまり赤ちゃんの染色体異常。
医師からは、「赤ちゃんの問題で遅かれ早かれ命が途絶えてしまうもので、今回はたまたま妊娠8週まで育ったということです。ママは悪くないですよ」と説明を受けました。
【私の気づき】胚盤胞のグレードと妊娠継続率は流産と関係ない?
胚のグレードがよかったのに、
妊娠継続率が高かったのに、
ダメになってしまった…
この経験から「胚盤胞のグレードや妊娠継続率はあてにならない」ことを痛感しました。
特に「胚のグレード(見た目)」と「染色体異常の有無(中身)」が関係ないという事実には驚きました。
体外受精では、基本的に一番グレードの良い胚から移植しますよね。
私はこれまで「今回ダメだったら、次は今回よりもグレードの悪い胚。だから期待できない」と思い込んでいました。
けれど今回の経験で、「見た目と中身は関係ない」ということを知り、考え方が変わりました。
「胚のグレードに惑わされない」「今回の子は今回の子、次の子は次の子」と前向きに捉えられるようになったんです。
確かに、グレードが良いほうが着床率は上がるのかもしれません。
でも、私たちのゴールは「妊娠」ではなく「出産」。
だからこそ、目の前の数字や確率だけに振り回されないようにしたいですよね。
また「妊娠継続率」も同じです。
妊娠継続率80%と聞くと安心しそうになりますが、裏を返せば5回に1回はダメになるということ。
私は過去に妊娠16週で流産した経験があるため、もともと数字を信用しすぎないようにしていましたが、今回も「やっぱり数字は絶対じゃない」ことを改めて感じました。
結局、この妊娠継続率は「母体や赤ちゃんに問題がなければうまくいく可能性がある」という当たり前のことを示しているだけなんですね。
今までグレードや継続率に一喜一憂してきましたが、次からはいい意味で気にせずに臨めそうです。
【まとめ】
今回は、「5ABの胚盤胞」というグレードの良い胚を移植し、医師から「妊娠継続率80%」と言われながらも、妊娠8週で稽留流産となった体験をお話ししました。
妊娠8週での流産は、染色体異常が原因であることが多いと言われていますが、今回もその通りでした。
染色体異常があるかどうかは、胚のグレードや妊娠継続率ではわからない。
これ、頭ではわかっていても、毎日の不安からつい数字に頼ってしまいがちですよね。
でも今回の経験で、それらの数字は必ずしもあてにならないことを身をもって知りました。
この経験を通して、グレードが悪くても妊娠継続率が低くても、あまり気にせずに、前向きに治療に取り組んでいきたいです。
ここまで読んでくださったみなさんも、不安や葛藤と向き合いながら治療を続けていると思います。
どうか一人で抱え込まず、自分を責めすぎず、焦らずに進んでいってくださいね。
みなさんの妊活が、少しでも安心と希望に満ちたものになりますように願っています。
以上、みにぼぼでした🙈
🌱 あなたにおすすめの記事 🌱
▼妊娠16週での流産の原因が判明!
▼そわそわ期の特効薬
▼フライング検査の誘惑に打ち勝つ方法
また、下のタグ🏷️からも気になるテーマを探せます。