「体外受精に進もうかな」と考え始めたとき、私が真っ先に気になったのは、「通院ってどれくらい必要?」「仕事と両立できるのかな…」ということでした。
通院が多いって聞くけど、どれくらいの頻度なの?
毎回どのくらい時間がかかるの?
職場にはどこまで伝えるべき?
そんなことばかりが不安で、ネット検索ばかりしていた時期があります。
でも実際には、ネットの情報だけでは自分のスケジュールにどう影響するのかのイメージがわきづらくて、私の場合は正直、「行き当たりばったり」で体外受精を始めてしまいました。
そんな経験を通して、「同じように悩む人が少しでも減ってほしい」という気持ちから、この記事を書いています。
今回は、治療内容の詳しい説明は省いて、仕事と体外受精の両立という観点から、実際のスケジュールや所要時間を“ぱっと見でわかるカレンダー形式”にまとめました。
「これから体外受精に進むけど、仕事との両立が不安…」という方の参考になれば、うれしいです。
【採卵周期】実際のスケジュールと所要時間
体外受精は大きく分けて「採卵」と「移植」の2つの段階があります。
ここでは、まず採卵周期の通院スケジュールと所要時間についてまとめています。
ここでは、まず採卵周期の通院スケジュールと所要時間についてまとめています。
・通院開始日:生理開始から3日以内
・通院日数:7日間
・1回あたりの所要時間:1〜4時間程度(検査や混雑状況により変動)
私はたまたま生理が始まった当日に通院できたため、
今回は「生理1日目(D1)」を起点としたスケジュールをカレンダーにまとめました。
・通院した日は「★」マーク付き
・所要時間の目安を「3h」などで記載
✅通院回数が多い理由
カレンダーを見ると「こんなに通うの?」と驚かれた方も多いと思います。正直、私も最初はびっくりしました。
でも、通院が多いのにはちゃんと理由があります。
①通常は1個しか排卵しない卵を、薬の力で複数育てるから
採卵では、薬を使ってたくさんの卵胞を育てます。
この際、薬が効きすぎても効かなさすぎてもダメなんです。
・薬が効きすぎると、副作用が強く出てしまう
・薬の効きが弱いと、十分な数の卵が育たない
また、人によって卵の育ち方や薬への反応が違うので、
こまめに様子を見ながら薬の量を調整しています。
②せっかく育てた卵が“排卵”してしまうと意味がないから
排卵前に採卵する必要があるので、
タイミングを逃さないよう、頻繁にエコーで確認しています。
👉つまり、安全に、質の良い卵を採るためには頻回な通院が必要なんです。
⏰ 所要時間が長くなる理由
また、所要時間が「3時間も!?」と驚く方も多いと思います。
原因は、診察や検査そのものよりも“待ち時間”が想像以上に長いからなんです。
特に長くなるのはこの3つ:
・採血の結果待ち:結果が出るまでに約1時間
・薬の説明:看護師が1対1で丁寧に説明してくれるので、順番待ちが発生
・診察や会計の待ち時間:それぞれ20〜30分以上かかることも
逆に言えば、「エコーと診察だけの日」は比較的スムーズに終わることもあります。
そのため、「この日は仕事を休むべきか」「午前中に通院を済ませて出勤できそうか」などを1日ごとに判断できるよう、各日の通院内容を簡単にまとめました👇
📋 各通院日の内容(概要)
※受付・会計は省略しています
■ D1(生理1日目)
・診察
・採血
・エコー
・再診察(検査結果を踏まえて、採卵周期に入れるか再度確認)
・薬の処方と説明
■ D7
・エコー
・診察
・薬の処方と説明
■ D9
・エコー
・診察
・薬の処方と説明
■ D12
・採血
・エコー
・診察
・薬の処方と説明
■ D15
・採卵
■ D19
・エコー
・診察(採卵による合併症が起きてないかの確認)
■ D25
・採卵(凍結)結果の説明
・エコー
・診察
【移植周期】実際のスケジュールと所要時間
以下、移植周期の通院スケジュールと所要時間についてまとめました。
・通院開始日:生理開始から3日以内
・通院日数:4日間
・1回あたりの所要時間:1〜2.5時間程度(検査や混雑状況により変動)
こちらも、たまたま生理が始まった当日に通院できたため、
「生理1日目(D1)」を起点としたスケジュールをカレンダーにまとめました。
・通院した日は「★」マーク付き
・所要時間の目安を「3h」などで記載
🌀採卵後すぐに移植周期?
病院の方針や、採卵後の身体の状態(卵巣の回復具合)によっては
「お休み周期(1周期分)」を挟むこともあります。
・すぐに移植周期に入る場合
採卵後1週間前後で次の生理が来て、その生理1日目がD1(移植周期1日目)となります。
・お休み周期を挟む場合
採卵後1週間前後で次の生理が来るが、その周期はお休み。
さらにその次の生理1日目が、D1(移植周期1日目)となります。
私自身は、2つのクリニックで採卵・移植を経験しましたが、
「そのまま移植周期に進んだケース」と「お休み期間を設けたケース」の両方を経験しています。
お休みなしで進むと治療のテンポは良いですが、
そのぶん通院予定がギュッと詰まりがちなので注意が必要です。
📋 各通院日の内容(概要)
先ほどと同じように、各日の通院内容を簡単にまとめました👇
※受付・会計は省略しています
■ D1(生理1日目)
・診察
・薬の処方と説明
■ D12
・採血
・エコー
・診察
・薬の処方と説明
■ D21
・移植
■ D28
・採血 (着床しているか判定)
・診察
・薬の処方と説明
もし、D28で着床の判定が出れば、
1週間おきに通院して、赤ちゃんの状態を確認していく流れになります。
まとめ:両立はできるけれど、スケジュール調整は必須
体外受精のスケジュールを“見える化”することで、
「通院のイメージができた」「やっぱり難しそう…」など、
さまざまな感想を持たれた方もいるかもしれません。
私は2つのクリニックで体外受精を経験しましたが、
通院日数やスケジュールはどちらもほぼ同じだったため、
これが“妥当な頻度”だと思ってます。
また、私の場合、仕事との両立については、
「働きながら通院している」ことをクリニックに伝えていたので、
1〜3日ほどの通院スケジュールのずれにも柔軟に対応してもらえました。
薬の量やタイミングを調整しながら、
無理なく通えるよう工夫してもらえたのは本当にありがたかったです。
もちろん、医師やクリニックによって対応や方針は異なると思いますが――
「両立は可能。ただし、そのためには、事前の相談や調整がとても大切」です。
以上、みにぼぼでした🙈
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