妊活と仕事の両立、本当に悩ましいですよね。
私も同じように悩んだ経験があります。
「仕事を辞めれば、スケジュール調整や体調管理がしやすくなるかも」
「でも、お金のこともキャリアのこともあるから簡単には辞められない」
「それに、仕事を辞めたら妊活に集中することになって、余計にプレッシャーを感じるかも」
そんな葛藤を抱えながら考えた結果、
「スケジュール調整は大変でも、何とか続けられているなら、今は仕事を続けたほうがいい」
という結論に行きついていました。
けれど、事情があって仕事を辞めざるを得ないことになったんです。
最初は心配していましたが、今では辞めてよかったと実感できています。
この記事では、私が実際に体験した不安や葛藤、辞めたことで得られた気づきや変化についてお話しします。
仕事と妊活の両立で悩んでいる方にとって、少しでも背中を押せる記事になれば嬉しいです。
目次
2)仕事を辞めることになった経緯
3)仕事を辞めてみてわかったこと
懸念も晴れて、辞めてよかったと思えた
4)仕事を辞めてよかったこと
①スケジュール調整のストレスから解放された
②基礎体温が安定した
5)仕事を辞めて不安なこと・困ったこと
①お金の不安
②再就職の難しさ
6)結果:辞めて後悔はない
7)悩んでいる方へ
自分で選んだ選択なら後悔はしない
辞めることも選択肢の1つ
8)まとめ:自分で決めたことなら、きっと後悔しない
1)仕事と妊活の両立で感じていた葛藤
私は不妊治療を受けており、体外受精の段階まで進んでいました。
その中で、治療と仕事を両立させるのは本当に大変でした。
特に苦労したのは、スケジュール調整です。
夜勤ありのシフト制だったため、「生理が来たら3日以内に通院しなくちゃいけないけれど、連勤だったらどうしよう」「採卵日が夜勤と重なったら代わりを探さなきゃ…」と、自分だけでは解決できない問題が次々と出てきました。上司や同僚に何度も頭を下げる必要があり、その状況におびえながら過ごしていたんです。
幸い、職場の方たちは通院に理解があり、快く送り出してくれましたが、そのたびに「申し訳ない」「次は大丈夫だろうか」「迷惑をかけていないだろうか」という気持ちが積み重なり、正直つらい時期もありました。
なので、職場のことや自分のストレスを考えると、仕事を辞めたほうがいいかもしれないと思うこともありました。
でも、「辞めたら妊活のことばかりになって逆につらくなるかも」という不安が強く、なかなか仕事を辞められませんでした。
確かに、仕事をしていない分、スケジュール調整のストレスはなくなるでしょう。
けれど、妊活に専念できるからこそ、生活が妊活一色になり、結果が出ないと自分を追い込んでしまうのでは…と怖くなったのです。
さらに、お金やキャリアのことを考えると、いくらスケジュール管理や気遣いが大変でも、辞めなくても何とかなっているなら続けようと思っていました。
妊活一色になってしまうことが、本当に心配だったのです。
2)仕事を辞めることになった経緯
通院のスケジュール管理は大変でしたが、職場の理解もあり、同世代が少なく、妊娠・出産の順番待ちのような風潮もなかったため、妊活しやすい環境だったと思います。
だからこそ、仕事と妊活を両立できていました。本音を言えばこのまま仕事を続けたかったです。
しかし、夫の転勤で他県への引越しが必要になり、やむを得ず退職することになりました。
3)仕事を辞めてみてわかったこと
「妊活に専念する環境はプレッシャーになるんじゃないか」と心配していましたが、意外にもそんなことはありませんでした。
確かに、仕事を辞めて妊活に集中していると
「今回の採卵結果は平均的なのかな」
「移植後〇日目の症状はどんなのがあるかな」
と、つい調べすぎてしまうこともあります。
でも、実際は妊活以外のことを考えていることのほうが多いんです。
・その日の気分で食べたいものを作って、出来立てのご飯をゆっくり楽しむ
・家中を掃除して、すっきり片付いた家で過ごす
・新しい趣味を始める
このように、小さな楽しみや新しい習慣ができて「妊活のことだけで疲弊してしまう」ということはありませんでした。
むしろ、仕事を辞めたことでやりたかったことができていて、毎日が楽しいです。
「このまま子どもがいなく人生でも、案外いいかも」とも思えるくらい充実しています。
4)仕事を辞めてよかったこと
他にも、仕事を辞めてよかったと思うことが2つあります。
①スケジュール調整のストレスから解放された
職場の人の顔色をうかがわなくていい生活は本当に快適です。
クリニックから提示された日程のまま治療を進められます。
おかげで、ベストなタイミングで治療できているという感覚もあります。
おかげで、ベストなタイミングで治療できているという感覚もあります。
②.基礎体温が安定した
仕事をしているときから基礎体温は測っていました。
しかし、夜勤・シフト制だったため、測れない日があったり、時間がバラバラだったりして、きれいな2層にはならず「なんとなく2層だね」という感じ。
私は体外受精まで進んでおり、基礎体温に頼りすぎてはいなかったので、あまり気にしていませんでした。
当時は、不規則な仕事をしていても「まだ若いし大丈夫でしょ」「夜勤をしながら妊娠できている先輩もいるし」と、気にも留めていなかったんです。
ところが、退職して3ヶ月ほど経った頃、基礎体温が安定し、はっきりとした二層に分かれるようになってきました。これには自分でも驚きました。正直、夜勤がここまで影響するとは思っていなかったんです。
もちろん、基礎体温が安定したからといって必ず妊娠できるわけではありません。
でも、「いい生活が送れているな」「夜勤をしていた時より身体の調子が整ってきているな」と感じられ、私にとって大きな安心感につながりました。
不規則な生活は、少なからず身体に影響を与えていたみたいです。
もし再就職するなら、夜勤のない職場で働きたいな、と考えを改めるきっかけにもなりました。
5)仕事を辞めて不安なこと・困ったこと
逆に、不安なこと・困ったこともありました。
①お金の不安
私が仕事を辞めたため、夫1人の収入だけで生活費から治療費まで全てを賄う必要があります。
私たちは、保険適用の範囲内で治療を行っていますが、それでも治療費の負担は大きいです。家計管理が難しく、赤字になってしまう月もあります。この状況は、少し不安に感じる方も多いでしょう。
それでも、私たちは「保険適用の範囲までしか治療はしない」と決めているため、治療にかかる費用の見通しが立てられています。
治療の終わりが見えているからこそ、「貯金を切り崩す生活にも終わりがある」と前向きに考えられているんです。
お金の不安を感じている方はこちらも参考にしてみてください。
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②再就職の難しさ
今の職場で働きながら妊活をするのも大変ですが、新しい職場で妊活をするのはさらに大変です。
そもそも、これから産休・育休を取る可能性がある人を、積極的に採用してくれる職場は少ないです。
それに、仮に再就職できたとしても、信頼関係や実績がゼロの状態からのスタートになります。急に「妊活中です」「通院のため早退します」とは言いづらく、場合によっては1年ほど妊活を一時中断せざるを得ないこともあります。
そのため、再就職は現実的ではないと感じました。妊活と仕事を両立させたいなら、今の職場で働き続けるのが合理的だと思います。夫の転勤がなければ、私は同じ職場で妊活を続けたかったです。
6)結果:辞めて後悔はない
もちろん、夫の転勤がなければ仕事は続けたかったです。
今回は他県への引越しが必要だったため退職しましたが、この選択に後悔はありません。
確かに、仕事を辞めたことでお金の不安は少しあります。
ですが、私たちは保険適用の範囲内で治療を終えると決めているため、費用の見通しは立っており、大きな不安にはなっていません。
そして何より、今私が一番集中したいのは「仕事」ではなく「妊活」なんです。
医師から「顕微授精でも妊娠が難しいかもしれない」と言われていることもあり、今は全力で妊活に取り組みたいんです。年齢のことも考え、できるだけ若いうちに妊活をしておきたいですし、後になって「やっぱりあの時…」と後悔したくありません。
今は妊活に専念でき、毎日が充実しています。
仕事を辞めた理由は夫の転勤でしたが、妊活に専念するという選択は間違っていなかったです。
7)悩んでいる方へ
私は仕事を辞めるまでは「妊活のために仕事を辞めるなんてもったいない」と思っていました。続けられるなら絶対に続けたい。それ以外の選択肢はない。ーーそう信じていました。
でも、実際に辞めてみると、「妊活のために退職する」のもアリだなと思うようになりました。
とはいえ、私は「みんなが仕事を辞めるべき」とは思っていません。
お金のこと・職場の理解・治療の段階・夫婦の考え方。
本当に人それぞれで、誰にでも当てはまる正解なんてないからです。
大切なのは、夫婦でしっかり考えた上で選んだ道であること。
それなら、どんな選択もきっと、その人たちにとっての正解になるはずです。
だから私は今、「妊活のために仕事を辞める」という決断も、立派な選択のひとつと思っています。
8)まとめ:自分で決めたことなら、きっと後悔しない
仕事と妊活の両立について悩む方は、たくさんいると思います。
私もそのうちの1人でした。
最初は辞めたくなかった。でも、辞めざるを得なくなった。その時、再就職という選択もあったけれど、「それなら今は妊活に専念したい」と自分たちで決めました。私はこの選択を後悔していません。
でも、もしあの時、仕事を続けられる環境だったら、私は仕事を続けていたし、「仕事を続けて良かった」と思っていたはずです。
だからこそ、大切なのは「自分たちで選んだ」ということだと思っています。
夫婦でしっかり話し合って、自分たちの気持ちや状況に合わせた選択をとること。
それは、どんな選択であっても、きっと後悔のないものになると信じています。
以上、みにぼぼでした🙈
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